ポケトークにはフラッグシップとなるSシリーズと、廉価版のWシリーズがあります。

もちろん値段の分だけSシリーズには豊富な機能が搭載されているのですが、肝心の翻訳精度もやはりSシリーズの方が上なのでしょうか?翻訳精度は少し違うという噂がありますが…果たして。

 

第2世代として登場したポケトークSとW

ポケトークにはSシリーズとWシリーズの2つが展開されています。

実はこの2つはいわゆる第2世代モデルで、初代ポケトークからさらにパワーアップした機種になります。

 

初代は対応言語も63か国、翻訳履歴も10件と少なく、画面も1.3インチとやや小さめだったのですが、Sシリーズ・Wシリーズは対応言語が74か国に増え、翻訳履歴の保存数も10000万件!画面も大きくなり、より使いやすくなりました。

通信規格も3Gから4Gになり、翻訳もよりスピーディに!充電端子もUSB TypeCになったので、Androidスマホをお使いの方なら共用で使えるのもうれしいポイントです。

 

 

ではこの第2世代モデルのSシリーズ・Wシリーズ、この2つの違いは何になるのでしょうか?

簡単に言えば、SシリーズはハイエンドモデルWシリーズがエントリーモデルとなります。

料金を比較してみますと、

ポケトークSが29,800円

ポケトークS PLUSが31,800円

ポケトークSドラえもんEditionが34,800円

ポケトークWが19,800円

 

Wの方がリーズナブルになっているんですね(いずれも公式サイトの料金・税別)。

 

機能が充実したポケトークS

しかし値段の分だけ、ポケトークSは機能面がすごく充実しています。AIによる翻訳はもちろんのこと、カメラ機能による翻訳、さらには会話レッスン機能など、便利な機能が盛りだくさん。

特にカメラ機能がとっても便利ですね。本体のカメラで文章を撮影すると、その場で翻訳してくれます。街中の看板、レストランのメニュー、あるいは小説だってその場で翻訳してくれるのです。

 

さらに会話レッスン機能では、ポケトーク相手に本格的なやりとりを学ぶことができます。旅行を想定した36のシチュエーション分のレッスンが用意されており、よく使う言い回しや正しい発音を確認することができるのです。

対象言語は英語と中国語だけではありますが、標準機能として搭載されているのはうれしいですね(今後のアップデートで対応言語が増える可能性も!?)。

このようにポケトークSは翻訳機としてだけでなく、語学学習にも強みを発揮してくれます。

 

対してポケトークWはやはりコストパフォーマンスが抜群です!値段はポケトークSよりも10,000円安い、19,800円。写真撮影やAI会話レッスンなどは搭載されていませんが、翻訳機能だけが欲しいという方にはピッタリです。

またポケトークWの方がバッテリー容量が多かったりします。外出先で使う分には、ポケトークWの方が便利かもしれません。

 

翻訳機能の差は?

では肝心の翻訳機能の差はどうなのでしょうか?やはりポケトークSの方が値段が高い分、精度も優秀なのでしょうか?

 

こちらは結論から言えば、SシリーズとWシリーズで翻訳の精度に差はありません。ポケトークは音声入力された文章を、一度クラウドに送信します。そしてそこでAIが翻訳を行い、合成音声またはテキストに変換してから、ポケトークに返信。そしてポケトークが翻訳結果を表示してくれるわけですね。この仕組みはSシリーズでもWシリーズでも全く同じです。なのでこの2つで翻訳精度に差が出ることはあり得ません。

 

 

もし以前と今回とで違う翻訳になったというのであれば、それは機種間での差ではなく、AIが学習して翻訳精度が向上したからでしょう。ポケトークの翻訳AIは、どんどん学習して、正確かつ柔軟な翻訳ができるようになってきます。ちなみに翻訳の早さも通信速度に依存しますので、こちらもSシリーズとWシリーズで差が出ることはありません。

 

このように翻訳精度には差はありませんから、翻訳特化のポケトークWか、充実した機能のポケトークSか、用途に合わせて選んでいきたいですね。