色々な国の人とのコミュニケーションを可能にしたポケトーク。世界最強のコミュニケーションツールと言っても過言ではありません。ですが相手が「作品」となるとどうなのでしょうか?例えば舞台のセリフだった、歌の歌詞だったり。このあたりもきちんと意訳してくれるのでしょうか?

 

ポケトークは意訳もできる?

人と人とのコミュニケーションをつなぐポケトーク。その翻訳力は「作品」相手にも通用するのでしょうか?例えば歌の歌詞、これを翻訳することができるのなら、もはや翻訳機のレベルを超えていますよね。

 

皆さんご存知、シューベルトの魔王を翻訳してみましょう。

 

“Mein Vater, mein Vater, und hörst du nicht,

Was Erlenkönig mir leise verspricht?”

 

息子がお父さんに魔王がいると叫んでいる有名なシーンです。

これを教科書通りの歌詞で書くと、

「お父さん!お父さん!聞こえないの?魔王のささやきが!」という感じ。

ではこれをポケトークで訳してみると

 

「私の父、私の父、そしてあなたはErlenkönigが静かに約束することを聞きませんか?」

すごく直訳的ですね。息子のあの絶望感はなかなか伝わってきません。

 

 

もう1シーン翻訳してみましょう。

 

“Mein Vater, mein Vater, und siehst du nicht dort

Erlkönigs Töchter am düstern Ort?”

 

「お父さん!お父さん!それそこに、魔王の娘が」

 

これをポケトークで翻訳しなおすと

「私の父、私の父、そしてあなたはエルコニッヒの娘たちが暗い場所にいるのを見ませんか?」

どうもポケトークは意訳は苦手みたいですね。

 

ポケトークで作詞もOK?

ですがポケトークを歌にうまく利用している方もいらっしゃるみたいです。その使い方というのが、日本語の歌詞を英語に訳してもらうというもの。作詞をしていて、英語の歌詞を使いたいのにいいフレーズが思いつかない。そういった時にポケトークが活躍してくれるというのです。

 

 

もちろんポケトークの翻訳をそのまま使うわけではなく、いいフレーズがあればそれを採用するという感じかもしれませんが。でもこんな使い方もあるなんて、ポケトークはやっぱり面白いですよね。もし英語のフレーズで困ったことがあったら、ポケトークに頼ってみてはいかがでしょうか?